興福寺 中金堂1300年の時を越えてここに再び
今回の再建は300年ぶりになるそうです。
中金堂は今までも7回焼失し、8回目の復活でまさに七転び八起き!
創建当時の姿に復元され、建物の鮮やかさや柱や屋根など建物だけでも十分見ごたえがあります。
将来的には回廊や中門も復元予定だそうです。
中金堂は釈迦如来坐像を本尊にし、南円堂に安置されていた四天王立像、薬王・薬上菩薩立像、大黒天立像、厨子入り吉祥天倚像があります。
釈迦如来坐像は金色に輝き、四天王像も2メートルほどで迫力があります。
また、中金堂から見る景色もきれいです。
中金堂から東金堂や五重塔、南円堂などがよく見えます。
興福寺は開けているのでそんなに感じないかもしれませんが、とても広いです。
伽藍もすごいです。
夕焼け空の中金堂もきれいでした。
興福寺 北円堂 特別開扉 南円堂と同時開扉!!
興福寺の北円堂は
日本で最も美しい八角円堂としても有名です。
興福寺創建の藤原不比等の一周忌に元明(げんめい)太上天皇と元正(げんしょう)天皇が鎮魂のためにお建てになったものです。
本尊弥勒如来坐像(みろくにょらいざぞう)、無著菩薩(むじゃくぼさつ)、世親菩薩(せしんぼさつ)、法苑林・大妙相菩薩(ほうおうりん・だいみょうそうぼさつ)、が安置されています。
以前、見に行ったときには無著菩薩、世親菩薩のリアルさに驚きました。
水晶をはめこんだ玉眼をしています。
無著と世親は5世紀に実在したインドの学僧です。兄の無著が弥勒から法相宗の教義である唯識を学び、世親が大成させたと伝えられています。
北円堂は普段は拝観することができず、春と秋の特別期間の2回特別公開されています。
今年2019年10月17日から2019年11月10日まで特別開扉されます。
この期間には南円堂も公開され、
北円堂・南円堂同時開扉されます!!
東大寺 解除会で大仏さまに健康祈願
7月28日(日)東大寺にて解除会(けじょえ)が行われます。
神道の「夏越(なご)しの祓い」にあたる法要で
901年に東大寺別当律師道義が毎年秋の初めに流行する疫病を防ぐために始まったものです。
解除とは「穢(けが)れをはらい除くこと」の意味です。
(「夏越しの祓い」は今年前半の穢れをはらって無事に過ごせたことに感謝をし、後半の半年も健康に過ごせるように祈願する行事です。)
大仏さまの前に約2mの茅草で作られた茅の輪が設けられます。
8時から茅の輪を僧侶がくぐって法要が始まり、法要後には茅の輪をくぐって参拝ができます。
この日に茅の輪をくぐると夏の病気にかからないといわれています。
東大寺では毎年7月28日に行われています。
喜光寺で50年に一度の双頭蓮が2年連続で開花!
双頭蓮は1つの茎に2つの花をつける珍しい蓮のことです。
大変珍しいことで100年に1度、50年に1度もといわれるそうです。
それが喜光寺では
2年連続で双頭蓮が開花!
蓮の花は4日程で散り始めてしまうそうなので、19日ころまでは見れるのではないか、とのことです。
この喜光寺の本堂は東大寺大仏殿造営の際、「試みの大仏殿」として行基が参考にしたと伝承されています。
その周りには約80種類250鉢の蓮があり、6月下旬から8月上旬ころまで大きな花を咲かせます。
蓮の花は午後になると閉じてしまうそうなので、きれいな花を見たい場合は10時前に行くのがおススメです。
蓮の開花時期の7月は土日祝と早朝拝観(7時から)が可能になってます。
おふさ観音 風鈴祭り
橿原市にある「おふさ観音」で
7月1日から8月31日まで風鈴祭りが開催されます。
この「おふさ観音」は、「バラ、風鈴のお寺」として有名で、4000種類以上のバラや四季折々のお花が楽しめます。
風鈴の涼しい音色が厄を払うという仏教伝来の思想で
この期間には2500個の日本各地の風鈴が展示され、販売会もあります。
7月17日には夏祭りも行われ出店なども出店されます。
ランプの灯りで風鈴が照らされ、幻想的な雰囲気と風鈴の綺麗な音色が響き渡ります。
ススキ提灯献燈行事 鴨都波神社 夏祭り
7月16日(火)
鴨都波神社(かもつばじんじゃ)にて「ススキ提灯献燈行事」が行われます。
鴨都波神社は旧御所町及び近隣の5つの地区の氏神さまとして崇拝されています。
7月16日の夏祭りと秋祭り宵宮に氏子地域から「ススキ提灯」が奉納されます。
五穀豊穣・家内安全・無病息災を祈願します。
「ススキ提灯」とは4.5mほどの竹製の支柱に横木を4本通し、先端からひもで連結、高張提灯を上から2,4,4の合計10張を3段に組み立てて、先端部に語弊を施したもの、だそうです。(「稲穂そのものの形」がススキ提灯の形)
「ススキ提灯献燈行事」は奈良県指定無形文化財にしてされています。
ススキ提灯の奉納の際には、提灯を回転させたり肩や腕にのせたり、投げたり、様々なパフォーマンスして盛り上がります。
このススキ提灯の奉納のパフォーマンスは2か月ほど前から稽古をしているそう。「神は賑やかなお祭りが好きで、このようなパフォーマンスも喜ぶはすだ」と神社側も理解があり、パフォーマンスが正式に認められています。
19時過ぎに葛城公園から鴨都波神社に向けて提灯行列が出発し、20時前に神社到着次第、参拝。21時ころから提灯奉納が始まるそうです。
YouTubeでもいくつか動画があがっていて、動画で見てもすごいですよ♪
ホテル日航奈良には東大寺コンセプトルームがある
このホテルにはコンセプトルームというものがあります。
東大寺、春日大社、興福寺、金峯山寺のそれぞれ監修のもとできたお部屋だそうです。
私は東大寺のコンセプトルームに泊まりました。
もともとは普通のお部屋に宿泊予定だったのですが、変更になりこのお部屋に泊まることができました。
しかも、その時コンセプトルームの存在を知らず、そのお部屋が東大寺のコンセプトルームだったと知ったのは帰宅後でした。
もともと東大寺が大好きで、大仏殿と虹の写真が飾ってあったり、東大寺に関するDVD、書籍やフォトアルバムなんかもあって勝手にテンション上がってました(笑)
お部屋自体も良いお部屋でバストイレ別で、アメニティもミキモトコスメテックでした。スリッパも白ではなく濃い茶色でした(東大寺のコンセプトルームだから?)
ホテル日航奈良には様々な宿泊プランがあります。
JR奈良駅直結ですし、スーパーやコンビニ、ドラッグストア、コインランドリーなどいろいろあります。駅前なのでバスもたくさん出てますし、奈良公園まで歩くのも三条通りを行くといろんなお店があってそれらを見ながら行くと全然大変じゃなかったです。
興福寺 国宝館はもともと食堂?!
興福寺の国宝館
いわずと知れた「阿修羅像(あしゅらぞう)」が安置されているところです。
興福寺は創建当時から中金堂だけでも7回ほど火災に遭い、8回蘇っています。
火災の度に仏像たちは僧侶によって助け出され、興福寺も再建されています。
(仏像は乾漆造りで軽く運び出せたそう。阿修羅像も15kgほど)
現在、国宝館が建てられている場所はもともとは僧侶が集団で食事をする食堂(じきどう)でした。
そこに昭和34年(1959年)に鉄筋コンクリートの耐火式宝物収蔵庫が建てられ、奈良時代創建当初の食堂の外観を復元し数多くの仏像や寺宝を収蔵、一般公開するための利便性を考慮して設計されたそうです。
その地下には今でも旧食堂の奈良時代以降の遺構がそのままの形で保存されているとのこと。
国宝館には千手観音菩薩像を中心に八部衆(はちぶしゅう)や十大弟子(じゅうだいでし)、天燈鬼(てんとうき)、板彫りの十二神将(じゅうにしんしょう)など数多くの仏像や寺宝があります。
そしてなんといっても有名な「阿修羅像(あしゅらぞう)」
興福寺の阿修羅像は、他の阿修羅像と違い、幼い少年のような顔つきをしています。(左右の顔はそれぞれ思春期、青年期の顔をしているといわれているそうです)
興福寺の阿修羅像はもともとあのようなお顔で作られる予定ではなかったそうで、研究でX線CTスキャンを撮った際、今のお顔の下には全く違うお顔があるそうです。
聖武天皇と光明皇后の間に生まれた子どもが幼くして亡くなり、その子どものお顔を阿修羅像のお顔にしたのではないかという説があります。そのため、幼い少年のお顔と、思春期、青年期のお顔になったのではないか。
阿修羅像だけでなく、他の八部衆も幼い子どものような顔をしているものがおり、光明皇后が亡くなった我が子の成長した姿を具現化したのではないか、とも言われています。
他のお寺の仏像とは少し違う興福寺国宝館の仏像、お顔に注目して見るのも面白いですね。
平城京 復元されていく第一大極殿
平城京の中で中心となった場所で、天皇の即位や外国使節との謁見など国家の重要な儀式が行われていた場所です。
2010年に復元されました。
2011年に「第一次大極殿院建造物復元整備計画」が策定され、「築地回廊」「南門」「東西楼」「内庭広場」が順次復元されていくことになりました。
現在は「南門」の復元工事が行われています。
「素屋根」が組み立てられ、見学デッキがあるのでそこから復元工事を見ることができます。
大極殿のすぐ近くに「第一次大極殿院 復元事業情報館」があり、そこでは整備意義や目的などを資料展示や体験展示、CG映像で見ることもできます。
大極殿も情報館も無料で見れますよ。
大極殿の中には天皇がお座りになる「高御座(たかみくら)」や「鴟尾(しび)」など屋根の上についている飾りの模型などを見ることができます。
天井付近には四神が描かれていて、それもすごく素敵ですよ。
(四神‥青龍・白虎・朱雀・玄武)
これは以前(2015年)に以前に行った際に大極殿正面から朱雀門を撮ったものです。(画像悪くてすいません。)
現在は、この画像の真ん中あたりの人が出入りしているあたりに「南門」が復元整備されています。
その工事のため、毎年5月GW中に行われている「平城京天平祭」での儀式が今年(2019年)は「朱雀門ひろば」で行われました。
今までは大極殿院で行われていました。
薬師寺 玄奘三蔵会 万燈供養会も綺麗
薬師寺では5月に「玄奘三蔵会大祭(げんじょうさんぞうえたいさい)」が行われます。
玄奘三蔵は法相宗の教えをインドから伝え、「西遊記」のモデルにもなった方です。
「玄奘三蔵会大祭」では玄奘三蔵が翻訳された大般若経の転読や伎楽が行われるそうです。(伎楽とは奈良時代に盛んに行われた仮面舞踏劇)
玄奘三蔵の生涯を劇にしているそうです。
私は以前、玄奘三蔵会大祭の万燈供養会に行かせていただきました。
玄奘三蔵院伽藍に綺麗に燈籠が並びます。
午後6時半から始まり、住職の方のお話を聴き、太鼓が鳴らされました。
伽藍内に所狭しときれいに並べられた燈籠はあたりが暗くなり、火がともされるとより一層幻想的でした。
その万燈供養会の前に薬師寺の金堂などへ参詣しました。
伎楽の方が終わっていましたが、篳篥を演奏されているところでした。
篳篥で「ハナミズキ」を演奏されていて、とてもきれいな音色で思わず聞き入ってしまいました。
私も篳篥をやりたくなりました(笑)
女人高野 室生寺 向かう道中も魅力
室生寺は女人高野として有名ですね。
昔、高野山金剛峰寺が女人禁制であったため、女性は参詣することが叶いませんでした。
同じ真言宗の室生寺は女人参詣が許可されていたため、そのように呼ばれるようになったそうです。
室生寺は自然に囲まれているため、季節ごとにきれいな表情を見せてくれます。
紅葉の時期もとってもきれいです。室生寺自体ももちろんすごく良いのですが、そこに行くまでの道中も素敵ですよ。
室生寺に向かう途中は室生川に沿ってお店などが並び、それらを見ながら進んでいくと
太鼓橋と呼ばれるきれいな朱色の橋を渡ります。
反り橋なので、上るって感じです(笑)
この橋の上から室生川や周辺の山々、紅葉などが見え、表門が正面に現れます。
そこから室生寺の受付の方へ進んでいくと「三宝杉」という大きく立派な杉が3本立っています。とても大きいです。
太鼓橋からも見えますよ。
その先に受付があって、抜けると仁王門に着きます。
私は紅葉の時期に行ったので、ここまででもかなり写真をたくさん撮りました。
天気も良く、青空と紅葉がきれいでした。
室生寺は着くまでの道もとても楽しめますよ。