東大寺 大仏さま 人々を救い願いを叶える大仏さま
東大寺の大仏さまがどのような手の形をしているか覚えてますか。
大まかに説明すると
右手は上げて手の平を前に向けており、左手は下げて手の平を上に向けています。
大仏さまの手の形の意味は
右手:施無畏(せむい)=人々から恐れを除くこと。「恐れることはないですよ」
左手:与願印(よがんいん)=願いを聞き届けること。「願いを叶えてあげますよ」
となってます。
また、大仏さまの手に水かきがあります。
水かきがある理由は2つの説がありますが
1つは「苦行のあらわれ」
悟りを得るために厳しい修行を行い、荒れた道を突き進み、大きな海原を泳ぎきる力が必要とされました。大仏である如来は、この苦行を乗り越え、大きな海原も泳ぎきり、厳しい修行に耐え抜いた者として、指の間に水かきがついていると言われてます。
もう1つは「慈悲の心のあらわれ」
水1滴も漏らさないように、全ての人々を救い上げるという意味を持つと言われています。
昨日のブログで
東大寺の大仏さまを正面以外のアングルも是非見てください!とお伝えしました。
特に斜めからのアングルからだと、蓮弁(れんべん)も見えます。
蓮弁とは大仏さまの台座にある蓮の花弁で、大仏さまが住む「蓮華蔵世界」が描かれています。
大仏さまの左側には見やすいように展示してくれています。
ちなみに東大寺の大仏さまは「盧舎那仏(るしゃなぶつ)」、別名「毘盧遮那仏(びるしゃなぶつ)」ともいいます。
少し難しい説明をすると
盧舎那仏は「華厳宗」によると一切の闇を除く無限の光を放つ仏で、それぞれが百億の世界を内包する蓮弁を千枚持つ蓮華に座す。盧舎那仏はそのすべての世界を照らし、化仏を現わして衆生を救うといわれています。
宇宙の真理そのものを象徴する、宇宙を照らし悟りに導くのが盧舎那仏の光だそうです。
私は最近になってですが
東大寺大仏殿の入り口から中に入り大仏さまの正面に立ち大仏さまを見上げると
大仏さまが優しく迎えてくれているような
優しく包まれているような感覚で
スーッと浄化されていくような感覚になります。
今度行かれた際にはいつもと違ったところもご覧になってはいかがでしょうか♪