興福寺 三重塔知ってますか?
皆さん、興福寺に三重塔があるのをご存じですか。
その反対側、南円堂の西側に三重塔があるのです。
北円堂と三重塔は興福寺の中で最古の建物です。
高さは19.1m、平安時代の建築様式で美しいです。(ちなみに五重塔の高さは50.1m)
興福寺の創建は669年で、その時には山階寺(やましなでら)と呼ばれていました。藤原鎌足の妻の鏡女王(かがみのじょおう)が、鎌足の造立した釈迦三尊像を安置するために建てたといわれています。
その後、(都が戻り)厩坂寺(うまやさかでら)として飛鳥に移り、平城京遷都とともに奈良に移り、興福寺となったそうです。
三重塔は毎年7月7日に弁才天供(べんざいてんく)が行われ、特別公開されます。
窪弁財天坐像と十五童子像が安置されています。
初層内部には、四天柱をX状に結ぶ板の東西南北にそれぞれ薬師如来像(やくしにょらいぞう)、阿弥陀如来像(あみだにょらいぞう)、釈迦如来(しゃかにょらいぞう)弥勒如来像(みろくにょらいぞう)が描かれ
四天柱や扉、壁などにも楼閣や浄土の景色などが描かれています。
五重塔は遠くからでもよく見えますが、三重塔は近くに行っても知らないと素通りしてしまうほどです。
いつも多くの人が訪れる興福寺の中でも穴場スポットですよ。